鎖錠の楼閣

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    【神否荘の困った悪党たち】第13話 これもう完全に黒歴史暴露装置と化してるんですけど【オリジナル小説】

    ■タイトル
    神否荘の困った悪党たち

    ■あらすじ
    非現実系ほのぼのニートフルコメディ物語。宇宙人、悪魔、殺し屋、マッドサイエンティスト、異能力者、式神、オートマタと暮らす、ニートの日常。

    ▼この作品は【鎖錠の楼閣】、【小説家になろう】、【ハーメルン】、【カクヨム】の四ヶ所で多重投稿されております。

    ■キーワード
    日常 コメディ ギャグ ほのぼの ライトノベル 現代 男主人公

    ■第13話

    第13話 これもう完全に黒歴史暴露装置と化してるんですけど


    「じゃあ次僕いいっすか!」

     興奮しきりと言った感じで鼻息荒く自らを指差すラヴファイヤー君を見て、「いいよー」と人生体感VRを差し出す。
    「ぽちっとな!」言い方が懐かしいラヴファイヤー君。
     視界が切り替わり、おどろおどろしい部屋になった。
     大きな部屋の奥には、玉座に腰掛ける、黒々とした豪華な衣服を纏った男が見えた。
    「あっ、あれ、もしかしてラヴファイヤー君?」玉座を指差して尋ねるも、やっぱり周りには誰もいなかった。
    「ヒャァーッ! そうっす! あれ僕っす! 恥ずかしいっすー! 黒歴史の中の僕っすよあれ!」恥ずかしそうなラヴファイヤー君の声が聞こえる。
    「社長って雰囲気じゃニャいニャ……これあれニャ! 魔王って奴ニャ!」ニャッツさんが我が意を得たりな雰囲気で喚いてる。
    「いやいやニャーさん、あれ魔王じゃなくて社長だから。魔王ってもっと中二病患った事言う奴だから」ポップコーンを頬張りながらシンさんが呟いた。「こう、“我の物になれ”とか言う奴が魔王だから。アレはただの社長だから」いい加減過ぎる。
    「悪魔、貴様は社長としてはスキル低過ぎニャ! 我輩を見習って欲しいニャ!」タシタシと何かを叩く音が聞こえる。
    「ニャーさんは宇宙の支配者っすもんね! でも僕、社長より下っ端として働きたいんすよ!」とんでもない話が飛んできた。
    「えっ、ニャッツさんって親善大使じゃなかったの?」
    「ニャッツさんは宇宙の元支配者ですよ!」式子さんの声が聞こえる。「今の支配者は日色さんですが!」そんな気しかしなかった。
    「たのもー」
     煌びやかな、併し黒々とした部屋の扉が開かれ、先刻も見た黒髪が綺麗な女の人が入ってきた。
    「あっ、祖母ちゃんだ」
    「……貴様か、我が同胞を鏖殺して回っている人間と言うのは」厳めしい声でラヴファイヤー君が喋り出した。
    「ヒャァーッ、恥ずかしいっす! 全身がむず痒いっす!!」悶え苦しんでる姿がありありと分かるラヴファイヤー君。「早く次行こうっす! もう耐えられないっす!」
    「まぁまぁもう少し見ようぜ? 愛火君が苦しむ姿もっと楽しみたいし」ポップコーンをモリモリ食べながら笑ってるシンさん。「人の黒歴史ってのは最高だなぁ、あたしの大好物だよ」性格悪過ぎない?
    「殺してないぞ。ぶっ飛ばしただけだ」若かりし頃の祖母ちゃんは適当に応じて、若かりし頃のラヴファイヤー君に歩み寄る。「人間界に攻めてくるのやめてくれない? ぶっ飛ばすぞ」
    「あぁ……日色さんカッコ良過ぎです……」式子さんがメロメロになってる声が聞こえる。
    「蛮族みたいな言い分だけどいいの?」最早説得とかするつもりも無さそうなんだけど。
    「日色ちゃんは説得苦手だもの~。困ったらぶっ飛ばす、これよ~」楽しげに笑うマナさん。
    「力こそパワーみたいな人だったんですね」祖母ちゃん、もう少しお話頑張ろうよ……って思ったよ。
    「我をぶっ飛ばす……? 面白い、やってみ――」
     視界が真っ白になった。
    「あれ? 壊れちゃった?」と思って瞬きすると、黒々とした空が見えた。「あれ? どうなったの?」
    「日色さんが愛火さんをぶっ飛ばしたみたいですね!」式子さんの楽しげな声が聞こえる。
    「更地しか見えないけど、ここに何が在ったの?」
    「魔王城が在ったっすよ!」ラヴファイヤー君の苦しげな声が聞こえる。「ヒーさんの一撃で消滅したっすけど!」
    「一撃で消滅」
    「マナさんお願いっす! もうこれで僕のターン終わりにしてほしいっす~!」モダモダしてる様子が声だけで分かるラヴファイヤー君。
    「そうねぇ、じゃあこの辺で~」
     視界が神否荘に戻ってきた。
    「おい殺し屋。悪魔の奴、やっぱり魔王だったんじゃニャいのか?」シンさんのポップコーンを勝手に食べながら尋ねるニャッツさん。
    「そうだなぁ、じゃあ魔王って事で」適当過ぎるシンさん。
    「やめてほしいっす~! 僕は魔王なんかじゃないっすよ~!」顔を両手で覆って廊下でのた打ち回るラヴファイヤー君が面白い。「社長っすよ~!」社長はいいんだ?
    「これもう完全に黒歴史暴露装置と化してるんですけど」
    「大丈夫よ~、この装置は日色ちゃんといた時の映像しか吐き出さないから~」おっとりと告げるマナさん。「たぶん」もう不安しかない。
    「ニャフフ、ここで我輩の出番ニャ! 我輩に黒歴史ニャどニャいからニャ!」さっくりと人生体感VRを叩くニャッツさん。
    「今の流れを覆すニャッツさんがカッコ良過ぎますね」
     映像が切り替わり、無数の猫に囲まれた。
     場所は銀色の壁面に覆われた、不思議な空間だ。見覚えがある気がしたけど、これもしかしてUFOの中なのかな?
    「わぁ、猫が一杯だ」
     ニャーニャー泣き喚く猫の只中に、ニャッツさんが佇んでいた。
    「皇帝陛下! 我が軍はもうダメですニャ! たった一人の人間の手により全滅寸前ですニャ!」白猫が前脚を挙げて宣言する。「陛下! ご決断を!」
    「我輩の辞書に敗走の二文字はニャい!! 最後まで戦えニャ!」マントを羽織ったニャッツさんが前脚を振り上げた。「何としてでもあの忌々しい人間を斃すのニャーッ!」
    「何か既にエンディング近そうな場面ですね」偉そうに踏ん反り返るニャッツさんを眺めながら呟く。
    「そんニャ事より見ろニャ! 我輩、今より凛々しくニャいか!?」興奮した様子のニャッツさん。「顔立ちとか、毛並みとか、良いだろう!? ニャフフ」
    「よく分からないけどそんな気がしますね」
    「たのもー」
     突然銀色の壁が破壊されて、奥から若かりし頃の祖母ちゃんが入ってきた。
    「来たニャーッ!」「ば、化け物ニャーッ!」「陛下ァーッ! 陛下ァーッ!」「もう終わりニャーッ!」阿鼻叫喚の地獄絵図になった。
    「狼狽えるニャ! 所詮人間……! 我輩のサイコキネシスの相手ではニャいニャ!」バッとマントを翻して祖母ちゃんに向き直る若かりし頃のニャッツさん。「喰らえニャ! ニャーッ!」尻尾を上げて叫んだ。
    「えいっ」若かりし頃の祖母ちゃんが若かりし頃のニャッツさんの頭を叩くと、「ニャフッ」と白目を剥き、動かなくなった。
     深、と静まり返った。
    「「「「「陛下ァーッ!?!?!」」」」」猫達の唱和が広がった。
     映像が神否荘に戻ってきた。
     よく見ると人生体感VRの上に手を載せているニャッツさんの姿が見えた。
    「……ま、まぁこんニャ所ニャ! 満足したニャ?」
    「えー、もっと見せろよー、あそこから楽しくなるんじゃないのー?」ポップコーン片手に不平を覗かせるシンさん。
    「続きは確かに見てみたい気もしますけど、ニャッツさんがもう終わりって言ってますから、次にしましょうか」
    「師匠……!」瞳を潤ませるニャッツさん。「そうニャそうニャ! だったら次は殺し屋! 貴様がやれニャ!」
    「えー? あたしー?」ポップコーンを脇に置いて、シンさんが全員を見やる。「あたしの黒歴史アレだぞ? ドロドロのぬたぬただぞ?」
    「あっ、もしかして十八歳未満は見れない奴ですか?」
    「自分見たいです!」「砂月ちゃんだけアウトなんじゃないかな」挙手した砂月ちゃんの手を下ろさせる。
    「まぁトリにされるのも嫌だし、次あたしでもいいよ」人生体感VRを触るシンさん。「日色さんとの場面なんだろ? てー事は……」
     視界が切り替わる。
     夜の街が、映し出される。
    【後書】
     ラヴファイヤー君としては魔王だった頃が黒歴史な訳ですが、まぁ大体の人が魔王だった頃が黒歴史だと思います(よそ見)。
     エンディング間近だったニャッツさんですが、一体どうやって宇宙の支配者足り得たのか、わたくし疑問で一杯です!(すっとぼけ
     と言う訳で次回、「第14話 ひゃー、告白を聞いてしまった」……シンさんの出番ですね! ドロドロのぬたぬたとは一体。お楽しみに!
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    Comments

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    2017-01-19 18:40 
    日逆孝介 No.552
    > 更新お疲れ様ですvv
    >
    > やばいwやっぱニャッツさん最高すぎw
    > 断さんのイラストもあって破壊力満点ですvv
    >
    > 本日も臥せっておりまする。咳とまらん、つらいっす。
    > レウスもいってみたいっす><
    >
    > 次回は荒れそうだなw楽しみにしてますぞーvv

    感想有り難う御座いますー!

    ニャッツさんは最高、はっきりわかんだね!w
    断さんのイラストも本当にヤヴァいよね……最高ですわ……(˘ω˘)

    おおう、何か今回の症状酷そうね。ゆっくり休むと良いぞ~!
    復活したら一緒にレウス行こうぜ! 楽しいよ!w

    次回は絶対に何かやらかしそうな人だからね!w お楽しみにですぞ~!
    2017-01-19 18:17 
    tomi No.551
    更新お疲れ様ですvv

    やばいwやっぱニャッツさん最高すぎw
    断さんのイラストもあって破壊力満点ですvv

    本日も臥せっておりまする。咳とまらん、つらいっす。
    レウスもいってみたいっす><

    次回は荒れそうだなw楽しみにしてますぞーvv
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