鎖錠の楼閣

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    【神戯】038:神戯に到る〈其ノ伍〉【オリジナル小説】

    ■タイトル
    神戯

    ■あらすじ
    「最後の遊戯を始めよう」――世界を滅却した絶対神、〈禍神〉である四人の少年少女が始めたのは、最後の一人になるまで殺し合う遊戯――【神戯】。《神災》に因って世界人口が百分の一にまで衰退した百年後の世界を舞台に紡がれる悪夢の遊戯録。その全容が今、紐解かれる――

    ▼この作品は【鎖錠の楼閣】、【小説家になろう】(http://ncode.syosetu.com/n0899k/)、【ハーメルン】(https://novel.syosetu.org/94282/)、【風雅の戯賊領】(http://huuganogizoku.web.fc2.com/)、【カクヨム】(https://kakuyomu.jp/works/1177354054881697929)の五ヶ所で多重投稿されております。

    ■キーワード
    R15 残酷な描写あり オリジナル戦記 異能力バトル 冒険 群像劇 狂気 殺し合い/デスゲーム 架空戦記 戦争 外道 超能力 異世界 ダーク 遊戯 バトル エンターテイメント

    ■第38話

    038:神戯に到る〈其ノ伍〉


    【大聖堂】を駆け抜ける凄まじい轟音と震動で、黒宇は意識を覚醒した。
     目を覚ましても現実は何も変わっていなかった。視界に映るのは一面緑色のタイル張りの壁と床だけ。扉も映っているが、それが開く様子は微塵も感じられない。体を戒める拘束具も、不変の力で黒宇を椅子に縛りつけている。
     痛苦が常に総身を苛み、怨嗟が思考を塗り潰す。激痛はあの時に比べれば随分と納まってきたが、それに反比例して殯に対する憎悪が際限無く膨らんでいく。
    (殺してやる……あいつだけは絶対に殺してやる!! 殺してやる!!)
    “スイッチ”の調整が出来なくなり、常に視界が拡大したままの状態が彼是五分以上続いていた。脳が悲鳴を上げても尚、黒宇は力を込め続ける。拘束具が徐々に軋みを上げ始め、ミシミシと音を立て始める。もう少しで壊せるのではないかと期待させる音に、黒宇は更に〈破限〉の異能を行使し続ける。
     ――やがて終わりが来た。“スイッチ”が強制的に落ち、体が一瞬にして無気力状態に移行した。脱力――力が本当に体の底から抜けていくような感覚だった。呼吸する事すら難しくなり、喘ぐように空気を吸い込む。
    (まだだ……まだ足りない……俺にはまだ、圧倒的に強さが足りないんだ……ッ!!)
     この程度の問題もクリアできないのであれば、殯を殺害する事など、況してや亜鳩を護る事など、出来る道理が無い。もっと強くなりたい。もっと強くならなければ!!
     思考だけが熱を持って蠢く。――再び轟音が鳴り響き、部屋が大きく震動する。
    (何だ……? 地震……じゃあねえよな。これは……襲撃……?)
     残念な事に外部からの音が全く入ってこないため、状況を正確に把握する事は出来ないが、それでもこの震動が人為的に起こされたものである事ぐらいは察しが付く。――そうか、と黒宇は思い出す。
    【神戯】――それが、始まってしまったのか。
     時間的に鑑みても、その考えは当て嵌まる。〈神災慰霊祭〉が【神戯】開始の日――それだけの時間が経っていてもおかしくない。
     それに加えて、律の言葉を思い出す。彼は言った。
    “六十時間経っても帰還できなかった時は、敵に捕獲されたものと見做し、――続く二名の〈忌徒〉に殺害命令を下しやす”
     期限は疾っくに過ぎてしまっただろう。ならば後続の〈忌徒〉が黒宇と諜楽を殺害するために向かっている筈だ。……もしかしたらそのための襲撃かも知れないな、と黒宇は考える。
     このままここにいては仲間に殺される。諜楽も同じだ。何とかして、仲間に見つかる前にここから脱出し、諜楽を見つけねばならない。……いや、最悪自分だけでも逃げ延びねばならないだろう。
    「チョウ……」
     嗄れた声が喉を衝いて出る。自分が不甲斐無いばかりに、全ての責任を押しつけてしまう事になった少女。彼女が殺されていたら、もう自分は亜鳩に顔向けが出来ない気がした。仲間一人救えない男が、どうして幼馴染を護る事が出来るだろうか。
     自分には最早誰かを護る資格は無い。……誰かに護られる資格も、だ。
     ――扉が、不意打ちに開いた。
     黒宇は咄嗟に怒りに塗れた相貌になったが、現れたのは――今、一番現れて欲しくない人物だった。
    「カジ、さん……」
    「――クロ! 無事……でもねえようだな」
     いつものラフなシャツに短パン姿の梶羽が、扉の前に立っていた。咥え煙草をしたまま黒宇の許へと歩み寄って来る。後から入って来たのは、同じ〈忌徒〉の惑香だ。彼女は黒宇を見た瞬間に気分を害したのか、口許を押さえ、顔の血の気が引いていた。
     黒宇は一瞬涙腺が決壊しそうになったが、辛うじてそれを食い止めると、悄然とした面持ちで梶羽に微笑みかける。
    「参ったな……カジさんが来るなんて、反則じゃねえか。――殺しに、来たんだろ?」
     その言葉に反応したのは梶羽ではなく、惑香だった。まるで自分が責められたかのように胸を掴んで、苦しげに視線を逸らす。
     対する梶羽は無表情のまま、紫煙を吹かしていた。無言のまま黒宇に近寄り、――拘束具を外していく。
    「カジ、さん……?」
    「殺す訳ゃねえだろが、ボケ。――“助けに来たんだよ”、とっととずらかるぞ、クロ」
     黒宇と惑香の瞳に驚愕の光が点る。梶羽の言っている事が一瞬理解できず、言葉の意味を呑み込んでも疑心が晴れなかった。
    「なん、で……?」
    「カジ、貴女……」
     二人の驚きを伴う視線を浴びながらも、梶羽は黒宇を縫いつけていた拘束具を一つ一つ取り外していく。やがて全ての拘束具を外し終え、立ち上がって口許を隠すように煙草を摘まむと、告げた。
    「ここじゃ俺が最年長だ。即ち俺が一番偉ェんだから、俺に従うのが道理ってもんだ、――じゃねえか? 手前にゃまだやる事が山ほど残ってんだ、ここで死なせる訳にゃあいかねえ。解ったらとっとと歩け、クソバカが」
    「……カジ、貴女、分かっていますの? これは明らかな命令違反ですわよ。室長に、何て申し開くつもりですの?」
    「ふん、なら手前はこいつをブッ殺しても良いと思ってんのかよ? 犬娘。手前の忌憚無き意見を聞かせてくれるか?」
     意表を衝かれたように瞠目する惑香だったが、やがてその瞳に尊敬の念に似た色が浮かび、自然と笑みが浮かんできた。
    「――貴女の考えてる事は、やっぱり解りませんわ。……でも、嫌いじゃありませんわよ? その考え」
    「そーかよ。――よし、チョウを探しに行くぞ。クロ、まだ動けるな?」
    「あぁ……ここまで来て、ヘバってる訳にゃあいかねえだろ……! 這ってでも付いてくぜ、カジさん!」
    「その意気だ。――犬娘、チョウはどこにいやがる?」
    「こっちですわ! ――って、犬娘って呼ぶなぁぁぁぁですわぁぁぁぁ!!!」
     扉を開け、通廊へと出た、――その時だった。
    「――賊か?」
     通廊の先――そこに、牙の面を被った、灰色の男が立っていた。
    【竜王国】に住む者なら一度は見た事が有るだろう。絵本にも、漫画にもなっている、そのヒーローを。
     彼の者は灰衣を纏い、一本の槍を携え、牙の面を被り、弱者に手を差し伸べ、悪者に死と言う罰を与える、最強にて最善、無敵にて無敗。
     その名は――――〈牙〉。
    【竜王国】の最高権力者〈竜王〉に“【竜王国】最強”と言わしめる男が今、三人の前に立ち開かっていた。
    「こんな時に……ッ!!」
     梶羽は奥歯を噛み締め、異能を行使しようとする。黒宇も、先程全力を使い果たしたが、それでも手助けせねばと、もう一度“スイッチ”を切り替えようと試みる。――が、力が入らない。更に、頭を襲う強烈な痛みに、黒宇は「ぐ、ゥ」と呻き声を発してしまう。
     その中で惑香は〈牙〉とは逆方面へ向き、二人に言を飛ばしてくる。
    「チョウはこっちですわ!! 彼らには構わないで行きましょ――――ぐ、ぶっ」
     ――台詞の最後に水音が混じった。
     何事かと二人の〈忌徒〉が振り返ると、惑香の前に少女が立っていた。
     純白のドレスを纏う、長身で、長髪で、嗤っている少女の姿。
     その手は惑香の心臓辺りに有り、惑香の心臓の裏側――背中には、赤く塗れた突起物。
    「ご、ぶ……」と喀血し、惑香は鼻からも口からも血を垂れ流し、何が起こっているのか解っていないように、呟きを漏らす。「な、に……これ……?」
     ゆっくりと、視線を下ろして、胸に突き立てられている刃物――刃の部分に更に細かな歯が付随している、小さなチェーンソーのような短剣に指を当てようとして――
     ――“ヴィィィィィン”。
     電気音が鳴り響いた、その瞬間。
     擬音にするのも悍ましい、人間の体が内側から削られていく音が駆け抜ける。
     言うなればそれは、生肉を解体する場面に酷似していた。併し、その対象は生きた人間。
     肉片が飛散する音、血液が噴出する音、惑香の声とも言えない喀血する音――全てが綯い交ぜになった複合音声が辺りを蹂躙した。吐き気を催すその音はすぐに止む事になる。
     小型のチェーンソーを思わせる短剣がやがて惑香の胸から上へ向かい、首、顔、そして頭頂を切り裂き抜くと、――惑香だったモノが倒れ、その断面を曝して転がった。胸から頭に掛けて断面が曝されている亡骸は、もう生きている頃の彼女を連想させるモノなど何一つ遺してはいなかった。
     一瞬だった。一瞬で、黒宇の心底に眠っていた爆弾が動き出す。あれだけ“スイッチ”を切り替えようとしても動かなかったのに、この瞬間だけは違っていた。
     ――殺す。奴は、この手で、――殺す!!
     焼きついてしまった網膜が、彼女以外を視認する事は叶わない。意識の全てが彼女に傾倒し、生きるための余力が全て彼女を殺すために総身に行き渡る。
     見開いた眼が捉える白いドレスの少女は、惑香の返り血で真っ赤に染め上げた全身を看過する事も無く、“にぃ”、と極悪な笑みを口許に刷く。
    「やっと逢えたね、――〈牙〉♪」
    「殯ィィィィ――――――――――ッッ!!」
     殯が何か呟いた気がしたが、黒宇の脳に届く事は無かった。残った左手に全力を込めて、彼女の顔面を殴りに掛かる。停められる者など、いる筈が無かった。彼の最高速に追従できる人間など、有り得なかった。
     ――そう、“人間ならば”。
     黒宇が最高の初速で駆け出そうとした、その瞬間に、顔面を横合いから殴り飛ばされた。鋭い衝撃に、黒宇の左半身が壁に叩きつけられる。「かッ」と血ではなく涎が口から吐き出され、その場に倒されてしまう。
     何が起こったのか、黒宇は図り損ねた。自分の異能――〈破限〉の初速に付いて来られる人間など有り得ない。だがこの時、黒宇は二つほど、大事な事を忘れていた。
     一つは、〈破限〉の力を以てしても初撃で仕留められない女がいた事。白風と言う名の〈救世人党〉の党首補佐は、辛うじて〈破限〉の速度に追従していた。
     そしてもう一つは、〈牙〉と言う名の〈禍神〉と目される男がこの場にいた事だ。
     黒宇が視認できたのは、〈牙〉が外套の中から三つの関節が有る槍を一瞬で組み立て上げ、殯に向かって突き出した瞬間だった。無駄の無い、必殺の一撃だったと黒宇でも解る、美しいとさえ思える突撃。併しそれを殯は難無く躱してのけた。
     大きくバックステップを踏んだ殯は笑みを振り撒きながら、全速力で、――逃げ出した。
    〈牙〉もそれを何の疑問も思う事無く追い駆けて行く。今更ながらに感じたのは――殺気。〈牙〉が総身に膨れ上がった殺意を纏わせ、周囲の温度すら下げているようだった。
     やがて二人の〈禍神〉が消えた通廊で、一人の青年が動き出す。
    「――全員その場に跪いて両手を頭の後ろで組め!! さもなくば実力行使に出るぞ!!」
     頭を押さえながら立ち上がると、通廊の奥から一人の青年が駆けて来た。先刻〈牙〉と共にいた青年だ。恐らく――〈神災対策局〉の人間だろう。〈救世人党〉の党員と判ずる祭服を纏っていない事から間違い無いだろう。
     黒宇は未だに意識が殯に向いていたため、青年に構う事など出来なかった。この場で殯を殺す以外に手は無い。そう、意識が傾倒してしまい、正常な思考が麻痺してしまっていた。
     ――青年が背中から三つの関節を有する斧槍を引き抜いた、その瞬間。青年の体が「く」の字に折れ曲がる。

    ◇◆◇◆◇

    〈牙〉が独断専行してしまったのは自分のミスだ、と是烈は自分を諫めつつも、眼前に佇む賊を放置する事も出来なかった。
    【大聖堂】五階まで全力疾走して来た是烈の息は僅かに上がっている。だが、それは戦闘に支障を来たす程ではないと自覚していた。〈救世人党〉に恩を売るつもりは無いが、目の前の賊を看過できない――〈牙〉ではないが、悪者を誅する事は〈神災対策局〉の局員としての責務だ。
     賊は二人。直前まで三人だったが、一人は純白のドレスを纏った少女に因って惨殺された。
    (あの娘が……〈禍神〉殯……!!)
     間近で見た訳ではないが、禍々しい気を纏っているのは気配で知れた。〈牙〉――冴羅と同じ〈禍神〉なのに、全く別物に思える存在。
     その事実は即ち、〈救世人党〉が〈禍神〉の存在を秘匿していた――それがやっと明るみに……否、是烈の前で証明されたと言う事。
     彼女を――何より〈牙〉を追わなければならない。だが、賊を看過する事も出来ない。是烈はそれを刹那に判断し、――走り込みながら三節斧槍を背中から引き抜く。予断は許されない。刹那に奴らを武装解除する――そう思考を纏めながらの行為だった。
     それは端的に言えば、――失敗に終わった。
    「ぐぇぶッ」
     是烈の鳩尾に強烈な衝撃が駆け抜ける。視界が一時的に歪み、体が「く」の字に折れ曲がって、足が地を離れる。思わず吐瀉したが、内容は殆ど唾液のみ。足が僅かでも地を離れたせいで、受身を取る事が叶わず、その場に倒されてしまう。
    (何だ……ッ、今のは……ッ!?)
     何も見えなかった。賊は十メートル近く先に佇んでいるし、何かを投擲した様子も無かった。なのに、強烈な衝撃が確かに鳩尾を貫いた。得体の知れない一撃に是烈は完全に不意を衝かれ、即座に行動を再開できない。
     その間に賊の二人が言葉を交わし始める。焦っているのか、声がここまで聞こえてくる。
    「クロ、動けるか? 今の一撃でダウンするようなヘタレじゃあるめえ?」
    「ぐ、く……ッ、心配すんな、この程度の攻撃、屁でもねえよ。カジさん、今の奴は――」
    「黙ってろ、言われなくても判ってる。……今は逃げるぞ。惑香が殺られたんだ、これ以上の探査は続行できねえ。――ちッ、作戦が滅茶苦茶じゃねえかッ」
    “クロ”と呼ばれた少年が打たれた顔面を押さえながら立ち上がり、“カジ”と呼ばれた女が彼に肩を貸す。見ると二人とも、右腕が無い。隠しているのではなく、損失しているのだろう。特に“クロ”の方は、肩口に大量の血痕が付着しているから、最近断たれたのだと推測できる。
     是烈は吐き気を抑えながらも立ち上がり、再び三節斧槍を携えて走り込む。今度は姿勢を低く取り、先程の未知の衝撃を少しでも緩和する試みに挑戦する。――が、それは敢え無く失敗に終わる。
    「――ぐッア」
     再び鳩尾に鋭い衝撃。まるで拳を叩き込まれたような衝撃に、黒宇の体が浮かび上がり、頭から突っ込み、転がるようにその場に這い蹲る。二度目の衝撃で、今度は立ち上がる気力すら奪われるような感覚に襲われる。
     すぐには動けず、明滅する視界に辛うじて二人の賊を捉える事しか出来ない。あまりに無力だった。〈盾ノ神〉は、対象が見えていなければ、そして対象を理解できていなければ、停止させる事など不可能だ。虚空から突如として湧く不可視の衝撃を停める事など、今の是烈には不可能以外の何物でもなかった。
     唾液を零しながら、それでも根刮ぎ奪われた気力を再び集結させ、起き上がる努力をする。まるで産まれたての小鹿のように震える体に、是烈は自然と笑みを零していた。情けない、これが〈神災対策局〉副局長の有様か――そんな自嘲が、口許を過ぎる。
    「……あの野郎、まだ動けやがるのか……!!」
     呟きを発したのは“カジ”と言う女の方だ。その発言を耳にした是烈は、それだけで彼女こそ先刻から自身を襲う不可視の攻撃を仕掛けている張本人なのだと、確信めいた直感が働いた。
     併しその正体が解らない今、是烈には手出し出来ない。これ以上足を進めても、再び虚空から現れる不可視の攻撃に足を縫われるのは目に見えている。ここで指を咥えて見ている事しか出来ない現状が、是烈の脳髄を焼いていく。
     力は有る。だが有っても使えなければ、その価値は無に等しい……ッ!!
     脳髄を焼く悔しさに歯噛みしながら、それでも是烈は――立ち上がる。
     ここで蹲っていても何も始まらないのだ。――そう、〈牙〉を護るためには、彼ら如きで斃れる訳にはいかない……!!
     三節斧槍を杖代わりにして立ち上がった是烈は、再び二人の賊へと特攻を仕掛ける。無意味と知って尚、その突撃に躊躇は無い。
    (それが、〈神騎士〉と成った誓いだッ!!)
    “カジ”が疎ましげな視線を向けて再び不可視の攻撃を仕掛けてくる――そう、是烈が思った瞬間だった。

    「――何をしている!!」

     声が、通廊に轟く。
     戦況は刻一刻と変化する。――場が更に混迷を極めるのは、次の瞬間だった。
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