鎖錠の楼閣

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    【ソニック二次小説】SweetValentine【ヴァレンタイン掌編】

    ■タイトル
    SweetValentine

    ■あらすじ
    シルバーとブレイズのヴァレンタイン。

    ▼この作品は【鎖錠の楼閣】、【pixiv】、【ハーメルン】の三ヶ所で多重投稿されております。

    ■キーワード
    ソニック・ザ・ヘッジホッグ シルバー ブレイズ ヴァレンタインデイ

    ■SweetValentine

    SweetValentine


    「Hey! 知ってるかシルバー? 今日はValentineDayと言って、GirlがBoyにChocolateを贈る日なんだぜ?」

     今朝聞いたソニックの話を思い出しながら、シルバーは冷えた両手に白い呼気を吐きかける。
     寒空の下、シルバーは賑やかに装飾された街をのんびりと散策していた。
     特に目的が有っての行為ではなかったが、今日が世界的なイヴェントが行われる日だと聞いて、この時代の住人はどんな風に過ごしているのか関心が有った。
     女の子が男の子にチョコレートを贈る。ソニックの話を聞いた後、テイルスに詳しい説明を要求すると、彼はこう教えてくれた。
    「二月十四日は、“女の子が自分の好意を示すために、好きな男の子にチョコレートを渡す”って言う習慣が現代には有るんだよ。その様子だと、シルバーのいる時代には、そんな風習も無くなっちゃったみたいだね」
     確かに、聞いた事が無い風習だった。今までそんな贈り物をされた事は無かったし、未来にはそもそもチョコレートと呼ばれる甘いお菓子を作る工場が存在しない。
     もしかしたら誰かからチョコレートを貰えるかも知れない、とは考えていなかった。エミーも、ブレイズも、好きな相手はソニックであろう、そう察していたからだ。
    「こんな所にいたのか、シルバー」
    「……ブレイズ?」
     閑散とした公園で、深々と降る雪を眺めていると、背後からブレイズの声が聞こえた。
     振り返ると、そのタイミングを見計らったように、シルバーの頭の上に載った雪を優しく払うブレイズ。
    「幾らお前でも、風邪を引いてしまうぞ?」
     微笑みかけるブレイズに、シルバーは一瞬返答を忘れてしまう。
    「……お前こそ、こんな所でどうしたんだ?」
     どう反応すればいいのか困り、シルバーは目を逸らしながら返してしまう。
     ブレイズは「シルバーに用が有ってな」と言って悪戯っぽく微笑を返した。
    「オレに?」
    「これをやろう」
     そう言ってブレイズが手渡してきたのは、ハートのラッピングがしてある小さな紙袋だった。
    「これは?」受け取ると、矯めつ眇めつするシルバー。
    「チョコレートだ」フッと笑いかけるブレイズ。「今日はヴァレンタインデイと言う日でな、チョコを渡す風習が有ると聞いたんだ」
     チョコを渡す風習が有る。その理由までは、知らないのか。
     シルバーは苦笑を浮かべて、封を破る。中から姿を現したのは、紛う事無きチョコレートだ。
    「お前がチョコレートをくれるなんてな」
    「……迷惑だったか?」心配そうに表情を曇らせるブレイズ。
    「いや、驚いただけさ」
     チョコレートを一口齧ると、ビターな風味が口一杯に広がる。
    「……苦いな」
     甘いお菓子と聞いていただけに、シルバーの脳内は混乱した。
     それとも食べ方が悪かったのだろうか、と思いながら咀嚼していると、ブレイズが悪戯っぽく微笑み、「今、甘くするまじないを掛けてやろう」と呟いた。
    「まじない?」とブレイズに視線を向けると、その瞬間を狙ったかのように、ブレイズの唇がシルバーの唇に宛がわれた。
     一瞬の事にシルバーが瞠目していると、彼女は顔を離し、再び艶然とした、悪戯っぽい微笑を浮かべる。
    「お前を誰かに取られるのは嫌だからな、そのまじないでもある」と自分の唇に指を当てて呟くブレイズ。「……迷惑だったか?」
     ブレイズを見たまま固まっていたシルバーだったが、やがて頬を紅潮させると、「いや、」と小さく首を振った。「こんなに甘いチョコレートは初めてだから、驚いただけさ」
     ブレイズは満足そうに「そうか、なら良かった」と目を細めるのだった。
    【後書】
     一ヶ月近いフライングですが、ヴァレンタイン掌編シルブレ編です。
     唐突に甘々な物語を綴りたくなったのでやるならこの二人しかないなと(真顔)。ブレイズにはクールを装ってガンガンシルバーに攻め入って欲しい(願望)。シルバーも赤面しながらその好意に応えてくれるとなお良い(妄想)。
     シルブレは良いぞ……!
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