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    【艦娘といっしょ!】第26話 Graf Zeppelinといっしょ!【艦これ二次小説】

    ■タイトル
    艦娘といっしょ!

    ■あらすじ
    ちょっと頭のおかしい提督と艦娘達の日常生活を切り抜いた短編集です。

    ▼この作品はブログ【鎖錠の楼閣】、二次創作小説投稿サイト【ハーメルン】(https://novel.syosetu.org/68881/)、イラスト投稿サイト【pixiv】(http://www.pixiv.net/series.php?id=627932)の三ヶ所で多重投稿されております。

    ▼イラストは断さん作になります。

    ■キーワード
    艦これ コメディ 短編集

    ■第26話

    第26話 Graf Zeppelinといっしょ!


    「この国の文化は独特だ。アドミラール、私もなるべく勉強するように心がけよう。あのUボートのように」

     執務室でアドミラールの顔を見ながら告げたグラーフに、アフロの提督は「そうだね、それじゃあ私も勉強のお手伝いをしてあげよう!」と自信満々に胸を叩いた。
    「なんと、有り難い」グラーフの表情の温かな色が点る。
    「まずはね、執務室は土足厳禁なんだよ!」ビシィッとグラーフの足元を指差すアドミラール。
    「なんと! それは済まなかった」いそいそと靴を脱ぎ始めるグラーフ。「確かに聞いた事が有る。この国では、居住区では靴を脱いで生活をしていると」
    「……グラーフさん、何で靴脱いでるですか?」
     執務室に入って来た電が怪訝な表情でグラーフを見つめている。
     グラーフが電の足元に視線を投げると、彼女は確り靴を履いていた。
    「……アドミラール、彼女はその……この国に来て日が浅いのか?」
    「ふぇ?」電が目を丸くした。「グラーフさん、その……執務室では靴は脱がなくていいですよ……?」

     電にメチャクチャ怒られた。

    「全く、司令官は酷い人です!」プンプンと頭から蒸気を噴き出す電。「異文化交流の妨げなのです! グラーフさん、もっと怒ってもいいですよ!」
    「あぁいや、きっとアドミラールも私を和ませようと思っての事だろう」苦笑を浮かべて靴を履き直すグラーフ。「ハッ、これがこの国特有の文化である、気遣い、と言う奴だな? 慎み深い、そして温かみのある文化だ、ふぅむ……」
    「そうだよー、私はグラーフさんを困らせたい訳じゃないんだって電ちゃん!」電を指差して宣言する司令官。「私は何せ、一日千秋の想いでグラーフさんが着任するのを待ち望んでいたんだからね!」
     ズギャーンッ、とグラーフの背後の雷が落ちた。
    「な、何だって!? こ、この国では一日の間に千回も秋が有るのか……!?」ガタガタと震え始めるグラーフ。「いや、何かの比喩だろうか? まさか一日の間に千回も秋が来るなど有り得ない……よな?」
     グラーフが見つめる先のアドミラールは、真顔でコックリ頷いた。
    「一日の間に千回、秋が有るんだよ?」

     電にメチャクチャ殴られた。

    「司令官はいい加減過ぎるのです! グラーフさんがこのままじゃ可哀想なのです! 愛想尽かされても知らないですよ!」
     電の手によって原型を留めないレヴェルで殴られた司令官は「ごめんご……許して……?」と出荷される寸前の豚のような表情で震えている。
    「い、電……アドミラールもああ言ってる事だし、許してやって貰えないだろうか……?」手が血塗れになっている電を見て青褪めているグラーフ。「きっとアドミラールは私の緊張を解そうとしてくれただけだろう。彼なりの気遣いだったのだと、私は思っているぞ……?」
    「……絶対に違うと思うのです! グラーフさんは優し過ぎるのです!」ぷりぷり怒ったままグラーフを指差す電。「司令官がふざけてたら怒っても良いのです! この鎮守府では、司令官への攻撃が認められているのです!」
    「に、俄かには信じ難い話だが、アドミラールは本当に人間なのか……?」ズタボロになっているアドミラールを見て、納得せざるを得ないグラーフ。「――いや、それだけ艦娘と近い目線で接してくれる、と言う反証になる訳か。では、私もそのように接してみようと思う」電の前でしゃがみ込み、小さく顎を引く。
    「グラーフさん……! そうなのです、司令官にはビシバシ行くと良いのです!」ニッコリ笑顔を浮かべてサムズアップする電。
    「そうさ! ビシバシ来ると良いよ! だってグラーフさんはアレだもん、目に入れても痛くない可愛さだからね!」ニッコリ笑顔のアドミラール。
    「……アドミラール、今なんと?」不思議そうに立ち上がるグラーフ。
    「ん? 目に入れても痛くない可愛さの事?」
    「いやいや、流石に私は目に入らないだろう」ははは、と乾いた笑みを返すグラーフ。
     数瞬の沈黙を置いて、司令官は笑顔を見せた。
    「……入るよ?」

     メチャクチャ目に入れられたアドミラールは、その後暫く眼科に通ったらしい。
    【後書】
     日本の文化を尊重するグラ子きゃわわ!
     と言う訳でグラーフさんでした。第3話にて「出ない! もうやだ!」って喚いていたのが懐かしいですなー。今ではケッコンカッコカリを済ませて我が鎮守府序列第3位(Lv135)まで育ちました。最高に可愛いよ!
     そしてそして、今回で【艦娘といっしょ!】第2シーズンが完結と言う運びになりました。今回は週一ペースを守れず滅茶苦茶なタイミングで更新して参りましたが、第1シーズンが13話で終わっているため、アニメの1クールと同じ扱いで、26話で一区切り、とさせて頂こうかなと。
     次回更新は早くても来春かなーと思っております。それまで(好意的な)ご感想をお待ちすると共に、もし「この艦娘を出してほしい!」と言う要望が有りましたら、ブログのコメントや、ハーメルン・Pixivではメッセージ等を利用して頂けたら、ネタが浮かび次第綴ると思います。たぶん。
     そんな感じでひとまずご愛読有り難う御座いました! またお逢いできる事を祈りつつ、筆を擱かせて頂きます。
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