鎖錠の楼閣

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    【艦娘といっしょ!】第23話 時雨といっしょ!【艦これ二次小説】

    ■タイトル
    艦娘といっしょ!

    ■あらすじ
    ちょっと頭のおかしい提督と艦娘達の日常生活を切り抜いた短編集です。

    ▼この作品はブログ【鎖錠の楼閣】、二次創作小説投稿サイト【ハーメルン】(https://novel.syosetu.org/68881/)、イラスト投稿サイト【pixiv】(http://www.pixiv.net/series.php?id=627932)の三ヶ所で多重投稿されております。

    ▼イラストは断さん作になります。

    ■キーワード
    艦これ コメディ 短編集

    ■第23話

    第23話 時雨といっしょ!


    「提督、呼んだ?」

     執務室に入りながら声を掛ける時雨の視界に飛び込んできたのは、いつものアフロが目印の提督――檻夜提督ではなく、見知らぬ女性提督だった。
    「あれ、お客さんかな?」ことりと小首を傾げる時雨。
    「ぐーにゃんだ!」突然女性提督の顔が華やぐ。「可愛いなぁ、ぐーにゃんはどこの鎮守府の子でも可愛いなぁ、うんうん」
     ハァハァと上がった呼気で舐め回すように見つめてくる女性提督に貞操の危機を感じた時雨は「ど、どうも……」とたじろぎながら後退ってしまう。
    「こ、怖がらなくてもいいんだよ!? 自分、何も変な事はしないから!! ほんとだよ!?」ハァハァと荒い呼気のまま覆い被さるように両手を挙げる女性提督。「何もしないから!!」
    「う、うん、分かった、分かったから、ち、近づかないで、欲しいな……?」真っ青な表情で首を小さく横に振る時雨。
    「へーい」突然扉が開き、奥からアフロの提督――檻夜提督が現れた。「うお、那雪さん、ウチの子をいきなり襲うのやめてくれる?」
    「襲ってねーよ! よく見ろよ!! まだ未遂だろ!?」プンスコと頭から湯気を出す女性提督――那雪提督。
    「まだ未遂って襲う前提かよ……こわ……近寄らんとこ……」時雨を抱き締めて那雪から離れていく檻夜。
    「いや、提督も何どさくさに紛れて抱き締めてるのさ」檻夜の手から離れていく時雨。
    「そんなぁ! 私のしぐにゃん成分が足りなくなるだろ!?」愕然とした面持ちの檻夜。
    「待てよ檻夜! 自分はまだ一度もぐーにゃん成分を摂取してない!! つまり次は自分の番だ!! さぁぐーにゃん! 自分の胸の中にいつでもウェルカム!!」腕を広げて満面の笑みの那雪。
    「もしかして僕は今大変な事態に見舞われてるのかな?」ガタガタと怯えた様子で二人から距離を取る時雨。
    「ほらー、那雪さんのせいで怯えきってるじゃん。雨に濡れて震えてる仔犬みたいで可愛いけど!」朗らかな笑顔で時雨を眺める檻夜。
    「自分のせいじゃないよ! 檻夜さんが突然抱き締めるからでしょ!? 提督として有るまじき行為だよ! 職権濫用だよ! 営倉行きだ!」檻夜を指差して喚き散らす那雪。「だがぐーにゃんが可愛いのは全く以て同意しよう。あぁ~心がぐにゃぐにゃするんじゃぁ~」
    「僕は初めて知ったよ……提督ってこんなに業が、いや、闇が深い生き物だったんだね……」真っ青な顔色で微笑む時雨。
    「あぁそうだ、しぐにゃんには紹介がまだだったね」突然普段の表情に戻る檻夜。「この人は私の友達の提督の那雪さんって言ってね、ボクっ子大好きクラブの会員なんだ」
    「やぁ! 那雪だよ! 深雪じゃないよ那雪だよ!」グッとサムズアップして快活な笑みを覗かせる那雪。「つまりぐーにゃんLOVEって事さ! 宜しくね、ぐーにゃん!」
    「う、うん、よ、宜しく、ね……?」思考が理解に追いつかないまま握手を返す時雨。
    「見てよ檻夜! 今自分、ぐーにゃんと握手したよ!? これはヤヴァいって! 世界平和の象徴だよ! 自分の心が満たされていくよ!!」時雨と繋いでる手を指差して吼え立てる那雪。
    「握手だけでそこまでテンションが上がる提督初めて見たよ」ニッコリ笑顔の檻夜。「まぁ見ての通り悪い人じゃないから、安心してよしぐにゃん」
    「安心って何だっけ……」目がグルグル回り始める時雨。
    「それで、何で那雪さんが私の執務室にいるの?」自分の椅子に戻りながら尋ねる檻夜。「何か用事でも?」
    「あぁ、何かボクっ子オーラを感じ取ったから、導かれるままに来たらぐーにゃんがいてさ! 自分のボクっ子センサーもまだまだ捨てたもんじゃないね!」ニコッと華やぐ那雪。
    「この人は人間なのかい提督……?」那雪を指差して恐る恐る尋ねる時雨。
    「たぶん人間だと思うよたぶん」よそ見をしながら応じる檻夜。
    「じゃあ自分はぐーにゃん成分を吸入できたからこれで帰るよ! じゃあの!」
     バターンッ、と音を立てて扉が閉まり、嵐のように去って行く那雪。
    「え、じゃあボクっ子センサーに反応しただけで私の執務室に無断で侵入したのかあの人」仏のような顔になる檻夜。「私も今度からそうしよう」
     時雨はその時察した。提督とは、もしかしてマトモな人間がなる職業じゃないのかな、と。
    【後書】
     マトモな人間がこの日逆先生の作品に登場する訳が無かった(朗らかな笑み)。
     と言う訳で時雨ちゃんと、友達提督の那雪さんでした。時雨ちゃんの良さは大体この人かうぉると提督に教わった次第です。ボクっ子っていいよな……!
     一応補足しておきますが、こちらの作品も本人の許可を得て掲載しております、念のため。
     今回で友達提督の回は終わりまして、次回よりまたいつもの檻夜提督と艦娘のほのぼのした日常に戻ります。ほのぼの……?
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